計画制作社

課題

【顧客維持 X 雑学コラム】
「目」をテーマにした雑学コラムを、大手コンタクトレンズメーカーのユーザー向け会員サイト内にシリーズ掲載。顧客維持につながる付加価値の醸成を目指しました。

私たちのチャレンジ

目をテーマにした連載コラムを企画・執筆しました。「目の病気」など、医学的裏付けを必要としない話題であることが条件です。

目の雑学コラム 制作事例

目の「頭」「お尻」ってどこ?

あなたの目には、頭やお尻があります。こう聞くと不思議に思うかもしれませんが、目の頭とは、目頭です。目の鼻に近い部分を指します。一方、目のお尻は、目の耳に近い部分、目尻です。

涙は、目頭から出ない!?

涙がこぼれそうになり、目頭、つまり目の鼻に近い部分をおさえるしぐさを「目頭を押さえる」と言います。似たような言葉に「目頭が熱くなる」があります。これは、じんときて涙が溢れそうになる様子です。

こうした言葉から、涙は目頭のあたりから分泌される、と思っていませんか。しかし、涙が分泌される「涙腺」は、目頭ではなく、目尻の近く、まぶたの上の方にあります。では目頭の方にあるのはなんでしょう。それは涙点です。涙点は、いわば涙の排水口。涙点から涙は鼻へとぬけていきます。涙を流すと、鼻水までいっしょに出てくるのはこのためです。

目に鯨?!

目くじらを立てる、とは、目尻を吊り上げた状態で、怒った表情をすることを指し、人をとがめたりする意味に使われる表現ですが、このくじらは、動物の「鯨」と何か関係しているのでしょうか。

「くじら」の語源には諸説あります。

まず、一部地方の方言で、物の角や隅のことを「すまくじら」と言います。この言葉が転じて、目の隅である目尻を、目くじらと言ったという説。また、棒のような道具で穴をかき回すことを、抉る(くじる)と言います。重箱の隅をつつくがごとく人を責めたりするのはまるで棒で穴をかき回すようであることから、目くじらになったという説、などです。

いずれにしても目くじらの語源は、動物の鯨とあまり関係がなさそうです。

四角く、丸く、目は変幻自在に変化する!?

人の性格や感情を、図形になぞらえて表現した熟語や慣用句を紹介します。例えば、四角四面(しかくしめん)。ひどくまじめで堅苦しいこと、非常にかしこまっているさまを表す言葉です。もちろん四角四面な応答をする人が、皆、四角い面(つら)をしているわけではありません。ちなみに「まじめ」という言葉はもともと、目をしきりに瞬いて真剣な顔をしている様子のこと。これが転じて、本気でやること、誠実な、の意味になりました。

目は感情で変化する。

目を、図形になぞらえて表現したフレーズに、「目を三角にする」というのがあります。怖い目をして怒っている様子です。目がつり上がり、三角形になった状態が目に浮かびます。目角(めかど)を立てて、他人の欠点を非難している時にも、同じように三角形の目をしているのかもしれません。

「目を丸くする」は、驚いて目を見はる様子。文字通り、目が丸くなっている状態です。似たような表現に「目が点になる」があります。漫画で、驚いた人の目を、点で描写したことから生まれた言葉です。1980年代後半に登場した俗語で、若者たちの間では「目が点!」と略して感嘆詞のように使われるようになりました。

ヨーロッパでは、目が四角になることも!?

所変われば品変わる。慣用表現も例外ではありません。海外に目を向けると、日本で使わないユニークな比喩表現に出合えます。ヨーロッパには、子供たちがあるものに夢中になっているときに使う、目が四角くなる、というフレーズがあります。そのあるものとは、テレビです。「テレビばかり見ていると、目が四角くなっちゃうよ」という具合に使います。テレビに夢中の子供を茶化して言う表現ですから、実際に、目が四角くなるはずもありません。そうとわかってはいても、テレビに夢中の子供たちが、はたして四角い目をしているものなのか、覗き見てみたい気がしてきます。
丸、四角、三角。感情を映す心の窓は、その形を面白いほど変化させます。